松方弘樹

松方弘樹

関連項目:物故者

■松方弘樹(まつかた ひろき)

 

□肩書き

 俳優

 

□本名

 目黒浩樹

 

□生年

 1942(昭和17)07.23(蟹座/A型)

 

□没年

 2017(平成29)01.21(享年74)脳リンパ腫

 

□出身地

 東京都北区

 

□出身校

 区立第三岩淵小学校

 明大付属中野高校

 

□略歴

 73年(31歳)映画「仁義なき戦い」出演。

 85年(43歳)テレビ「天才たけしの元気が出るテレビ」出演。

 88年(46歳)ドラマ「名奉行 遠山の金さん」主演。

 ※他の主な出演:

  映画 「赤穂浪士」「893愚連隊」「北陸代理戦争」

  ドラマ「勝海舟」「大江戸捜査網」「サラリーマン金太郎3」

  テレビ「ダウンタウンDX」「行列のできる法律相談所」「徹子の部屋」

  CM    「パンシロン胃腸内服液」「サントリー 生」「サッポロ一番カップスター」

 

□趣味

 大相撲観戦 カラオケ クルーザー 釣り 

 ゴルフ テニス クレー射撃 スキューバダイビング 

   

□特技

 料理 射撃

 

□特記事項

・父親は近衛十四郎

・母親は水川八重子

・弟は目黒祐樹

・元妻は仁科亜季子

・息子は仁科克基

・娘は仁科仁美


■松方弘樹

 

□幼少時代〜

・父親は剣戟俳優の近衛十四郎。

・母親は大都映画の女優・水川八重子。

・姉、5歳年下の弟がいる。

・父親は厳しかった。

・弟としょっちゅうプロレスごっこをした。

・小学校低学年の頃、無口で引っ込み思案だった。

 人前で全然喋れなかった。

・小学校時代、父親の影響で釣りを始めた。

・中学時代、将来歌手になりたいと思っていた。


■松方弘樹

 

□私生活

・好物…カツサンド。レーズンバターサンド。マカロニグラタン。

 とんかつ(大好物だが太らないように控えている)。

 サバの味噌煮。玉子焼き。

・嫌いな食べ物…レバニラ炒め(レバーもニラも嫌い)。セロリ。

・太りやすい体質なので腹6分目で食べるのをやめる。

・昔は大酒飲みだった。

   ウイスキーやブランデーをストレートでガンガン飲んでいた。

 酔うととてつもないシモネタを話していた。

 ビートたけしとふたりで一晩でウォッカのボトルを5本空けた事がある。

 全盛期の1年間の飲み代は2億円以上だったらしい。

・医者に「血液がドロドロでこのままでは長生きできない」と言われて00年に禁酒。

 禁酒して体重が10㎏減り、20年持っていた花粉症がなくなった。

・タバコを1日30本吸う。

・健康法…よく寝ること(休みの時は10時間寝る)。

・千葉マリアとの間の隠し子騒動でパイプカット手術を受けた(=87年)。

・美容法…顔面パック。

・持病…不整脈。

・16年に発症した脳リンパ腫に脳梗塞を併発。

・気功に凝っている。

 原因不明の肩凝りが気功術で一発で治った。

・近視矯正手術で0.1以下だった視力が1.2に回復(=01年)。

・Tシャツ1枚で寝る(下半身は裸)。

・高所恐怖症。撮影でヘリコプターに乗って失神した事がある。

・好きな映画…香港映画。

・ロレックスの特注の腕時計(1000万円)を愛用。

・住んでいる所…

 京都府京都市(敷地1000坪の超豪邸、敷地内に電柱が2本ある=02.03現在)。

・住んでいた所…東京都練馬区三原台(18歳の頃)。

・新幹線で寝ている間に腕時計やブレスレットを盗まれた事がある。

・釣りが大好き。

 年間約3ヵ月海外で釣りをする。

 釣りの為に訪れた国は20ヵ国以上。

 近海マグロに凝っている。

・428㎏のカジキマグロを釣った事がある。

・ハワイの釣り大会で503ポンド(225㎏)のカジキマグロを釣って優勝(=87年)。

 釣り糸の強度の10倍以上の獲物を釣った時に与えられる大物賞を同時受賞。

・九州でマグロを釣る時は保冷車をチャーターする。

・自宅にマグロをマイナス40〜60℃で急速冷凍する大型冷蔵庫がある。

・タモリ、島田紳助など知り合いに自分が釣った超巨大マグロを贈る。

・釣り舟の電気系統が故障してサイパン沖で3日間漂流した事がある。

・沖縄で釣りをした時に膝の裏に大きな釣り針が刺さった事がある。

 その場で抜く事ができなかったので飛行機が来るまでカレーライスを食べて時間をつぶした。

・梅宮辰夫と一緒に釣りに行って一匹も釣れなくて号泣した事がある。

・萩クロマグロトーナメントで重さ300㎏以上の特大クロマグロを釣り上げた(=08年)。

・石垣島で約7時間かけて361㎏のマグロを釣り上げた(=15年)。

・オーストラリアで推定800㎏のサメがかかった事がある(大きすぎて船に上がらなかった)。

・気が短い。

・若い頃に10人以上の女性と同時に交際、一晩に5人の女性とセックスした。

・若い頃は毎晩のように朝まで遊んでそのまま仕事に行った。

・若い頃に山城新伍と梅宮辰夫と落とした女の数を競っていた。

・仁科亜季子との結婚会見で「浮気は男の病気」と発言して話題になった。

・ソープランドに行くとソープ嬢の控え室で大宴会をする。


■松方弘樹

 

□人間関係

・北大路欣也…友人。中学時代からの仲。

・梅宮辰夫…友人。若い頃からの仲。

・東山紀之…友人。自宅に何度も泊まりに来た。

 子供たちが「おにいちゃん」と呼んで慕っていた。

 妻がが入院中に東山が子供たちをディズニーランドに連れて行ってくれた。

・岩本恭生…友人。「お兄ちゃん」と呼ばれる。

・前田吟…友人。ドラマ「遠山の金さん」で共演中に毎晩のように一緒に飲んだ。

・十朱幸代…友人。京都でよく一緒に遊んだ。

・ビートたけし…テレビ「元気が出るテレビ」で共演、

 収録後に一緒に飲んでソープランドに行った。

 デュエット曲「I'll Be Back Again」をリリース(=86年)。

・山田まりや…友人。「松方パパ」と呼ばれる。下ネタで盛り上がる。

・森繁久彌…友人。

・館ひろし…松方を組長と呼んで慕っている。

・清原和博…飲み比べをした事がある。

・上原げんと…作曲家。高校在学中に歌手を目指して手ほどきを受けた。

・伊藤彰彦…映画史家。共著「無冠の男 松方弘樹伝」出版。

・目黒祐樹…弟。俳優。

・いしだあゆみ、大谷直子、かたせ梨乃、松尾和子、緑川アコ…交際を噂された。

・千葉マリア…元アイドル歌手。隠し子を認知(養育費を毎月10万円支払った)。

 記者会見で仁科亜季子に土下座して謝罪(=87年)。

・夏子…元モデル。68年結婚、78年7月離婚。結婚前に6年間交際。

 慰謝料は当時の相場の10倍の約3億円(京都の実家を処分して工面した)。

・仁科亜季子(仁科明子)…女優。79年結婚、98.12.28離婚。

 交際開始当初は夏子夫人と結婚していて不倫交際だった。

 周囲の猛反対を押し切って仁科が紙袋3つで家出して結婚。

 記者会見で「愛人とは別れるので許して欲しい」と謝罪するが離婚に至った。

 財産分与として仁科明子が住んでいたマンションのローンを松方が支った。

 離婚成立の記者会見で「僕は父に教わった人生を全うしようとしているだけ。

 男は同時に2人の女性を愛せるんですよ」と発言(=99年)。

・山本万里子…元祇園のクラブホステス→女優。仁科と離婚後は事実婚状態だったと報じられた。

 ドラマ「遠山の金さん」「HOTEL」等に出演。

・子供:

 長男…目黒大樹。73.04.20誕生。※母親は夏子

 長女…?年誕生。※母親は夏子

 次女…?年誕生。※母親は夏子

 次男…真沙史。84年誕生。※母親は千葉マリア、05年に俳優デビュー

 三男…仁科克基(まさき)。82年誕生。

 三女…仁科仁美。84.11.01誕生。女優。


■松方弘樹

 

□エピソードなど

・北大路欣也との2世スターコンビで多数の時代劇映画に出演。

 松方「東映城の暴れん坊」は北大路「東映城のプリンス」のキャッチフレーズで売り出された。

・デビュー当時、ファンレターがダンボール箱いっぱいに来た。

 京都ロケの時に泊まっていた旅館にファンがおしかけて旅館が倒壊しそうになった。

・東映京都の時代劇映画に多数出演。

・父親が他界すると周囲にいた仲間が誰もいなくなっていた(全て父親の人脈だった)。

・30代の頃、体調を崩して仕事が減り、経済的に苦しんだ時期があった。

・脇にまわった時は主役を立てる演技をこころがけた。

・役者として一本立ち出来たと自分で思えたのは40歳を過ぎてから。

・企画・製作・主演した映画「首領になった男」に目黒大樹、仁科明子が出演(=91年)。

 仁科明子は14年ぶりの映画出演。

・ゲーム「悪逆の季節」に出演(=94年)。

・ドラマ「名奉行 遠山の金さん」で仁科克基と共演(=95年〜)。

・「撮影所と家を往復するサラリーマンみたいな生活をしているから演技に幅がない」

   と若い役者を批判した事がある。

・普段の生活で出会う様々な人をよく観察して人の癖を盗んで演技に活かす。

・社会勉強の為にたくさんの人に会う。

・父親から譲りうけた雄琴の土地にソープランドがある(家主として特権的に利用?)。

・長い眉毛が下に垂れ下がって来るのを防ぐ為にハンカチで額の下から上に拭いた。

・映画「蔵」をプロデュース(=95年)。

・副業…スポーツジム「エル・スポーツ」(千葉真一と共同経営=閉店?)。

・Vシネマに多数出演(100本以上)。

・自らプロデュースしたアニメ映画「蓮如物語」声優(=98年)。

・映画「OKITE やくざの詩」を監督(初監督==03年)。

・パチンコ「CR極上! 梅松パラダイス」のキャラクターに器用された(=03年)。

・映画の撮影中は出演者とスタッフを連れて毎晩飲みに行って全部自分で支払う。

・映画「首領になった男」で利益が3億円出たが出資者に3倍にして返した。

・プロデュースして5億円儲かった映画の打ち上げで2泊3日で約1000万円使った。

凡例:20.01現在=2020年1月現在

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