田中邦衛

田中邦衛


■田中邦衛(たなか くにえ)

 

□肩書き

 俳優

 

□本名

 田中邦衛

 

□生年

 1932(昭和07)11.23(射手座/O型)

 

□没年

 2021(令和03)03.24(享年88)

 

□出身地

 岐阜県多治見市

 

□出身校

 多治見中学校

 広池学園高校

 広池学園短期大学部卒業

 

□略歴(満年齢)

 61年(29歳)映画「大学の若大将」出演。

   81年(49歳)ドラマ「北の国から」主演。

 83年(51歳)映画「居酒屋兆治」出演。

  ※他の主な仕事:

  舞台「幽霊はここにいる」

  映画「網走番外地」「若者たち」「仁義なき戦い」

  ドラマ「泣いてたまるか」「柳生十兵衛」「新選組!」

  CM「トヨタ カムリ」「大正漢方胃腸薬」

 

□趣味

 将棋 散歩

 

□特記事項

・長女は田中淳子


■田中邦衛

 

□幼少時代〜

・実家は100年以上続いた美濃焼の窯元。

・7人兄弟の4番目(次男)。

・子供の頃から薪運びなど家業を手伝わされた。

・戦時中の主食は芋だった。

・子供の頃から映画が好きだった。

・中学時代、不良だった。

 学校をサボってタバコを吸った。

   父親の財布から金を盗んだ。

・中学時代、老け顔だったのであだなは「オバア」(おばあちゃんの意)。

・中学卒業時の成績は200人中196番。

・父親に命じられて徹底的な道徳教育で有名な全寮制の高校に入学。

・全寮制の高校・短期大学部で5年間、4人部屋で寮生活を送った。


■田中邦衛

 

□私生活

・好物…納豆(みょうがやしらすを入れて食べる)。

・酒は飲めない。

・健康法…筋トレ。

・胆のう摘出手術(=93年)。

・住んでいる所…神奈川県横浜市磯子(=97年現在)。

・上京当初は2畳の部屋に住んでいた。

・若い頃、天井が斜めになっている3畳の屋根裏部屋(赤坂)に9年間住んでいた。

・景色を見るのが好き。

 電車やバスをよく利用する。

 帽子に作業服姿という役柄の服装のままで電車に乗り、

 知らない人に「今日の宿は決まってんのか?」と声をかけられた事がある。

・東京から名古屋に帰ってきて中央線に乗り換えると言葉が東濃弁になる。

・兄の息子が家業を継いだ(5代目)。

・妻は俳優座養成所の同期生の妹。

 焼き物を買って貰う為に家に行った時に縁側でミシンを踏んでいる姿に一目惚れした。

 知り合ってから3年間片思いだった。

 両親に気に入られて何度も家に遊びに行ったがいつも両親を相手に花札をしていた。

・結婚当初から48歳まで妻の実家で義父母と同居。

 義父が倒れた時に仕事を休んで40日間毎日病院でつきそった。

・妻に浮気がバレて謝った事がある。

・妻を相手に将棋を指すと10回のうち2〜3回しか勝てない。


■田中邦衛

 

□人間関係

・井川比佐志…親友。俳優座養成所の同期生。

 若い頃によく田中が住んでいた3畳の部屋に泊まった。

・加山雄三…友人。映画「若大将シリーズ」で共演。

 田中は加山(若大将)の恋敵(青大将)の役。

・地井武男…友人。ドラマ「北の国から」シリーズで長年共演。

 地井は田中の話し方のモノマネができる。

 ふたりで話しているとふたりとも田中邦衛になってしまう。

・吉岡秀隆、中島朋子…ドラマ「北の国から」シリーズで親子役で長年共演。

   実際の家族のように仲が良い。

・岩城滉一、竹下景子、美保純…ドラマ「北の国から」シリーズで長年共演。

・倉本聰…ドラマ「北の国から」シリーズの脚本家。

・杉田成道…ドラマ「北の国から」シリーズの演出家。

 抑えた演技で複雑な感情を表現するようにと教えられた。

・小堺一機、中村雅俊…田中のものまねが得意。

・土本元美…中学・高校の同級生。陶器商で、今も交流がある(=00.06現在)。

・康子…30歳の時に結婚。3歳年下。

・子供:

   長女…田中淳子。NHK記者(ワシントン支局長、BS「国際報道2916」キャスター)。

 次女。


■田中邦衛

 

□エピソードなど

・短大卒業後、生家の窯元を手伝った。

・中学時代の恩師の依頼で教員資格なしで臨時教員として10ヵ月勤務。

   体育・国語・英語を教えた。

   英語は完全に付け焼き刃で生徒によくバカにされた。

・年齢制限ぎりぎりの22歳での3回目の受験で俳優座養成所に合格。

 後に校長が「3回も受験するのは一種の才能だと思って入れた」と発言。

・55年に俳優座養成所に入所、58年に俳優座に入団。

・俳優座団員になった直後に舞台「幽霊はここにいる」の主役に抜擢された。

 客席で観ていた父親は安部公房作の不条理劇についていけず客席で寝ていた。

・20代の頃、役者では食えなかったので実家から焼き物を送って貰って売っていた。

 有楽町で50円の映画を観ると財布が空になり、

 お腹を空かせたままで赤坂まで歩いて帰った。

・映画「若大将シリーズ」で金持ちのボンボン役を演じていたが、

 出演料の半分を劇団に取られていて貧乏だった。

・映画「ルパン三世 念力大作戦」に次元大介役で出演(実写映画=74年)。

・50歳まではひたすら仕事をしていたが、

 ドラマ「北の国から」で約1年半富良野に滞在したのをきっかけに仕事をセーブ。

・ドラマ「北の国から」の撮影前、倉本聰の家の近くでスタッフ・キャスト合同で1週間合宿。

・ドラマ「北の国から」のスタッフは普段でもお互いを役名で呼びあう。

・ドラマ「北の国から」の撮影中に寝てしまった事がある。

 「気持ちを作りたいから待ってくれ」と言って目を閉じてそのまま寝てしまった。

・映画「ウホッホ探検隊」でブルーリボン主演男優賞(=87年)。

・電車で仕事場に行く。

・リハーサルの30分前までに現場に入る。

・自分が出た映画はお金を払って映画館で観る。

・紫綬褒章を授章(=99年)。

凡例:20.01現在=2020年1月現在