谷村新司

谷村新司

■谷村新司(たにむら しんじ)

 

□肩書き

 歌手 タレント 

 

□所属グループ

 ALICE(アリス)

 

□本名

 谷村新司

 

□愛称

 チンペイ

 

□生年

 1948(昭和23)12.11(射手座/AB型)

 

 

□没年

   2023(令和05)10.08(享年74)

 

□出身地

 大阪府大阪市東住吉区

 

□出身校

 大阪市立桑津小学校

 大阪市立東住吉中学校

 大阪府立大和川高校

 桃山学院大学

 

□略歴

 72年(24歳)アリスとして「走っておいで恋人よ」でデビュー。

 77年(29歳)アリスの「冬の稲妻」がヒット。

 80年(32歳)ソロシングル「昂」がヒット。

  ※他の主な楽曲:

  「陽はまた昇る」「群青」「三都物語」

 

□趣味

 読書 絵画 陶芸(備前焼) ゴルフ

 

■谷村新司

 

□幼少時代〜

・父親は株の相場師、録音会社経営など。

・母親は長唄の三味線を教えていた。

・戦争で疎開していた大阪の河内長野で生まれた(そこの記憶はほとんどない)。

・13歳年上の兄、3歳年上の姉がいる。

 姉は中学生で地唄舞の名取りになって自宅で弟子に稽古をつけていた。

・父親は無口だが芸事が好きな遊び人だった。

・母親は俳優の沢村貞子似で、普通の人には見えないタイプの人だった。

・0歳の時、庭にあったザクロの実に当たって死にかけた。

 近所の獣医が打ってくれた注射で一命を取り留めた。

・子供の頃、休日に家族全員で祇園の茶屋に遊びに行った。

 子供だったので退屈で舞妓の膝枕で寝ていた。

・小学校時代、松竹新喜劇が大好きだった。

・小学校低学年の頃、学級委員長やリレーのアンカーを務めるクラスの人気者だった。

 女子にモテモテだった。放課後毎日女子が待っていた。

・小4から食べすぎで肥満児になって性格が暗くなった。最大体重は70㎏。

 体育の授業で跳び箱を跳んだ瞬間にトレパンがおしりの所が割けた事があった。

・小4の頃、近所の公園でウンチのおもらしをした。

・中学時代、1学年が24クラスあった(ベビームームで子供の数が多かった)。

・中学時代、エロ本が見たかったので不良グループとつきあっていた。

 不良グループのメンバーの兄からエロ本がまわってきた。

・中2の時、クラスメイトに触発されて作詞を始めた。

・中学時代、1年間文通した女の子に自分の写真を送ったら返事がこなくなった。

・「モテる為には何か芸を身につけないといけない」と思って必死にギターを練習。

・目の前で自作曲を歌った時に女性が涙をこぼしたのを見て「歌で生きていこう」と決意。

・高校時代、下ネタで有名だった野末陳平にキャラが似ていたので「チンペイ」と呼ばれた。

・高2の時、男2人女1人でフォークバンド・ロックキャンディーズ結成。

 当時はコピーバンドが流行っていたが最初からオリジナル曲を作った。

・大学時代、ゴルフ部。

 毎日たくさん走ってダイエットした。

 関西大学新人戦で第1打チョロ第2打ダフリと失敗、

 1年生全員が連帯責任でボウズになった。

・大学時代、ゴルフクラブを持って心斎橋をいったりきたりしてナンパをした。

 

■谷村新司

 

□私生活

・好物…卵ぞうすい。オムライス。ちまき。

 そうめん。広東焼きそば。ナポリタン。

 お好み焼き(自宅のキッチンに専用の鉄板、毎年お好み焼きで年越しする)。

 「ベローチェ」のメロンパン(中にメロンが入っている)。

 筑前煮。カキフライ。エビカニ春巻。ピータン。焼き芋。

 アップルシュトュルーデル。アーモンドチョコレート。

・嫌いな食べ物…クッキー。

・得意料理…お好み焼き(ホームパーティーでふるまう)。

・1年に1回家族で自家製味噌を作る。

・酒が好き。

 備前焼の陶器でビールを飲む(泡だちがやわらかくなって味が全然違う)。

・腸炎の手術を受けた(=23年)。

・顔の皮膚がやわらかい。

・匂いに敏感。

 旅にお香を持参してホテルの部屋で焚く。

・風呂が好き。1日3回入る事がある。

 自宅の風呂は24時間いつでも入れる。

 自宅の風呂場の天井が開いて空を見る事ができる。

・爪の手入れを丁寧にやる。

・若返りの為にエステに行く。

・読書が大好き。

 文庫本を約10冊持ち歩く。

 様々な種類の本を速読で乱読する。

 書店に1時間滞在して気になった本を全て買う(タイトルが浮き上がって見える)。

・韓流ドラマが好き。

 妻や長女と一緒に見る。

 韓国の歴史物のドラマが好き。

・好奇心旺盛。

 調べものをするのが大好き。

 ありとあらゆる事を経験したいと思っている。

 蛇、狸、熊を食べた事がある。

・レアなTシャツが好き。

・グラビアアイドルに詳しい。

・ビニ本のマニア。5000冊以上所有。

 副業としてビニ本屋の顧問をやっていた。

 ビニ本のモデルに恋をして本人に会った事がある。

・うさぎ、ミドリガメ、金魚を飼った事がある。

・住んでいる所…東京都千代田区九段下(=15.06現在)。

・住んでいた所…初台。恵比寿。千駄ヶ谷。原宿。参宮橋。代々木上原。

 下北沢。青山。代官山。松濤。中目黒。高輪。等々力。銀座。

・引っ越しが大好き。

 これまでに約15回引っ越した(=19.10現在)。

 町内を歩き尽くすと飽きて引っ越したくなる。

 ダンボールを開けずに引っ越した事が何度かある。

・いきつけ…

 喫茶店「さぼうる」(神田神保町、20年以上通っている=17.06現在)。

   中華「香港食堂」(恵比寿)。

   焼鳥「八峰」(世田谷区代沢)。

 「喫茶YOU」(銀座)。

・怪しい店が好き。

・ゴルフはフォームは奇麗だが実際に打つといまいちらしい。

・68歳の時に運転免許を取った。

・電車や徒歩であちこち出歩く。

・毎年コンサートツアーの途中で備前に寄って陶芸をやる。

 作った品は数百個。

・桜を見る為に毎年4月初旬に京都でコンサートをやる。

・若いアーティストのライブによく行く。

 地方でストリートライブを最前列で見る。

 一緒に飲んで翌日のライブにゲスト出演させた事がある。

・電車で人間観察をするのが大好き。

 知らない人の人生を勝手に妄想する。

・電車の中で携帯を使っている人に注意する。

・「美人が多い都道府県」を研究している。

・毎年大晦日に自宅でお好み焼きで年越しパーティーを開催。

 友人を連れて来てOKにしているのでたくさんの人が集まる(殆どは一般人)。

・長男はハネムーンベビー。

・長男や長男の友人と一緒に遊んで情報交換をするのが大好き。

 同世代の人間は一緒に飲んでも愚痴ばかりなので面白くない。

・長女と仲が良い。ふたりで旅行に行く。

・長女とツーショットで撮ったプリクラを大事にしている。

・長女とメールをする為にパソコンをはじめた。

・女性のおしりが好き。

・妻と初めて会った時に「この人と結婚する」と感じた。

 

■谷村新司

 

□人間関係

・片岡孝太郎…家族ぐるみのつきあい。

 月に1回集まって食事する(いなせ会)。

・天海祐希…家族ぐるみのつきあい。

 宝塚女優を大勢連れて大晦日に谷村の自宅に遊びに来た事がある。

・森祇晶…家族ぐるみのつきあい。

 谷村が試合を観に来ると必ず勝った。

 ハワイの森の自宅で一緒に紅白歌合戦を見た。

 野球殿堂入りのパーティーで監督を辞めた時に森に贈った詩を朗読。

・鈴木杏樹…家族ぐるみのつきあい。

・ばんばひろふみ…親友。

 一緒に祇園で芸者をあげて遊ぶ(その為に毎年京都でだけディナーショーをやる)。

 ラジオ番組「セイ! ヤング」で約7年間共演。

 よく谷村の自宅に入り浸っていた。

・ピーター…友人。ピーターの地唄舞の師匠が谷村の姉。

 ピーターの高校入試の時にクルマで送ってあげた。

・175R…友人。紅白歌合戦で仲良くなった。

・さだまさし…友人。

 さだの歌手生活25周年記念アルバム「季節の栖」に参加。

 後楽園球場や甲子園球場で野球で対戦。

 軽井沢でテニスをした。

・南こうせつ…友人。同い年。フォーク仲間。ライバル的存在。

・佐藤江梨子…友人。メル友。

・GACKT、春風亭小朝、森山良子…友人。

・武田鉄矢…仕事がなくてどん底の時に谷村の紹介で谷村がいた事務所に入った。

 売れない時代によく谷村の自宅に入り浸っていた。

・THE ALFEE…売れない時代によく谷村の自宅に入り浸っていた。

・堀内孝雄、矢沢透、谷村新司…アリスのメンバー。

 愛称はベーヤン(堀内)、キンちゃん(矢沢)、チンペイ(谷村)。

 堀内と谷村はお互いのコンサートに行く。

 矢沢は焼鳥店「AGATHA」(六本木)を経営。

・仲間由紀恵…デュエット曲「北陸ロマン」をリリース(=15年)。

・小川知子…デュエット曲「忘れていいの」をリリース(=84年)。

 谷村が歌いながら小川の胸元に手を差し込む振り付け(?)が話題になった。

・奥田瑛二…デュエット曲「クラシック」をリリース(=86年)。

・山口百恵…「いい日旅立ち」を作詞作曲。

・松浦亜弥…松浦のシングル「風信子」を作詞作曲。

・柏原芳恵…柏原に曲を提供。

・松本明子…ラジオ番組でレギュラー共演。

・泉谷しげる…アリス東京進出の下見で泉谷のライブを見て、

 チューニングのあっていないギター1本で叫ぶように歌うスタイルに衝撃を受けた。

・泉谷しげる、井上陽水、南こうせつ…同い年の歌手。

・デーモン小暮…デーモンがバイトしていた新宿の個室ヌード撮影に谷村が客として行った。

・清水アキラ、横田真一…谷村のモノマネをする。

・太田光…アリスの大ファン(中学〜高校時代)。

 ひとりで後楽園球場のアリス解散コンサートに行った。

・ブラザー・トム…アリスのファン。

・岩本恭生…谷村のファン。谷村のモノマネをする。

・つんく…谷村の大ファン。初めて買ったアルバムはアリスのアルバム。

・真矢みき…谷村のファン。

 谷村のアルバム「棘ーとげー」で恋愛を学んだ。

・愛華みれ…谷村のファン(小学校時代)。

・唐木恵子…谷村のファン。

 受験勉強中のストレス解消法は谷村のCDをかけて大声で歌うことだった。

・加山雄三…憧れている芸能人。

 デュエット曲「サライ」をリリース(=92年)。

・細川健…アリス結成当時に一緒に事務所「ヤングジャパン」を設立。

・藤本信介…中学の同級生。当時藤本の影響で作詞を始めた。

 ※「ウチくる!?」に出演(=06年10月15日放送分)

・吉田蓑助…義兄。人形浄瑠璃の人間国宝。

・孝子…77年結婚。谷村の個人事務所の社長、プロデューサー。

・子供:

 長男…大輔。78年誕生。

 長女…谷村詩織。80年誕生。歌手。ロンドン、ニューヨークに留学。

 

■谷村新司

 

□エピソードなど

・ロックキャンディーズとしてレコードデビュー(=67年)。

・ロックキャンディーズ時代、関西の大学祭からひっぱりだこで収入も悪くなかった。

・若い頃は下着のラインが出ないようにノーパンだった。

・文化放送「セイ! ヤング」のDJで下ネタを連発して人気を博した。

 ハガキが1週間に5万通来た。ディレクターが毎週始末書を書いていた。

・日本人アーティストとして中国で初のコンサート(=81年)。

・中国・天安門広場でゲリラライブをやって紅衛兵に銃を向けられた事がある。

・アニメ映画「機動戦士ガンダム」の主題歌「砂の十字架」を作詞作曲。

・テレビ「24時間テレビ」の企画で8時間で「サライ」を作詞(=92年)。

 視聴者からのアイディアを元に作詞した。作曲は加山雄三。

・エッセイ集「こころに響く言葉」出版(講談社=96年)。

・高知工科大学の校歌を作詞作曲(=97年開校)。

・所属レコード会社との契約を解除された(=99年)。

・自主レーベル・mama's & papa'sから新曲「鍵を持つ人」をネット配信(=00年)。

・99年台湾大地震救済チャリティーコンサートに出演(=00年)。

・メロディーと詞が同時に自然に浮かんで来る事がある。

 「昂」は引っ越し中にひらめいたのでダンボールにメモを取った。

・作詞に煮詰まると本屋に行って背表紙を眺める。

 背表紙は言葉の宝庫なのでインスピレーションが湧く。

・「昂」はピアノの黒鍵だけで弾けるように作った。

・「昂」は中国、タイなど世界中で歌われている。

・アジア各国に谷村にそっくりな人がたくさんいるらしい。

・コンサートの本番中に落雷で会場が停電してアカペラで歌った事がある。

・アリスのニューアルバムをリリースして全国ツアー(=01年)。

・アリスとして神戸で復興記念チャリティーコンサート(=01年)。

・北京で開催された日中国交正常化30周年記念コンサートをプロデュース(=02年)

 酒井法子、浜崎あゆみ、Gacktが出演。

・京都のガイドブック「いろはに京都」を出版(メディアファクトリー=03年)。

・55歳の頃に全ての活動をいったん白紙にした。

 事務所を閉じてファンクラブを解散した。

・中国・上海音楽学院現代音楽学部の常任教授(=04年〜10年)。

 今後何をするべきか考えていた時期にオファーが来たので「天命」と思って受けた。

   上海音楽学院の名誉教授に就任(=11年)。

・愛・地球博(愛知万博)のアジアPOPフェスティバルをプロデュース(=05年)。

・アマチュアバンドを応援するイベント第1回渋谷音楽祭をプロデュース(=06年)。

・コンサート公演回数通算は2700回(さだまさしに次ぐ現役1位=07.04現在)。

・中国・上海万博の開会式で日本語で「昴」を歌った(=10年)。

・東京音楽大学教授を5年間務めた(=11年〜)。

・紫綬褒章を授章(=15年)。

・72年にアリスとしてデビュー以来、アリスかソロで毎年全国ツアーを開催(=15年現在)。

・音楽で稼いだお金は音楽に還元したいと思っている。

・持ち出し覚悟でアジア各国でコンサートを開催。

・配信動画サービス「タニムラテレビ」を開設。

 

■谷村新司

 

□アリスのエピソードなど

・神戸のフォークサークルで谷村と堀内が知り合った。

・結成当初のアリスは4人組だった。

・デパートの営業で客が4人しかいない事があった。

・谷村が作詞、堀内が作曲、矢沢がアレンジを担当(最初に谷村が作詞する)。

 譜面は読めないので鼻歌で作曲してテープレコーダーに録音した。

・コンサートの構成台本は谷村が書いていた。

・若い頃に音楽的な意見の相違で堀内と谷村がよくケンカした。

 堀内は谷村の歌い方が気に入らなかった。

・「日本のナンバーワンバンド」と大法螺を吹いてメキシコで観客5万人の前で歌った時、

 30分のステージを持ち歌で埋められず、残った時間は「アミーゴ」「ビバ」を連呼した。

・3人ともおとなしくてルックスも今ひとつだったので声の大きさとハーモニーで勝負した。

・最初の6年間、事務所の社長が作った大借金で殆どノーギャラで超貧困だった。

 ガレージを改造した部屋に2段ベットを3つ置いて共同生活。

 寝ている時に谷村がネズミに耳たぶを噛まれた(傷跡が残っている)。

・絶頂期は年間300ステージ、週2本ラジオで休みなしだったが、ギャラは月3万円だった。

 ギャラを訊かれて指を3本立てると300万円だと思われた。

・78年にテレビの歌番組「夜のヒットスタジオ」に初出演。

 それまではテレビ出演は断っていた。

・女子大の文化祭ライブを1日5校ハシゴしてやった事がある。

・テングになっていた時期があった。

・81年の解散(最初の解散)は堀内が言い出した。

・再結成・再解散を何度か繰り返した。

・表記をALICEに変えて再結成(=00年)。

・紅白歌合戦初出場(=00年)。

・神戸で復興記念チャリティーコンサート(=01年)。

・26年ぶりのオリジナルアルバム「ALICE XI」をリリース(=13年)。

 できるだけデジタルを使わずにアナログ的に一発録りで制作した。

・47都道府県を網羅する全国ツアーを開催(=13年)。

凡例:20.01現在=2020年1月現在